コンテンツマーケティングを制す者はこの時代を制す!
こんな言葉をたまーに聞く位「コンテンツマーケティング」という言葉は「誰でも一度は聞いたことがある言葉」になってきました。(ちなみに上記の言葉は誰かが言ってたような気もする)
実際に1億総クリエイター時代とも言われるこの時代、コンテンツマーケティングに関係のない人はいないでしょう。
本にしても、TVにしても、Youtubeにしても、漫画にしても、発信者としてだけではなく、受信者として何かしらのコンテンツに人は必ず関わっています。
今回の記事では、そんなコンテンツマーケティングに関する「マーケターの重要性と関わり方」に関して、1マーケターでありライターである自分の考察を記載しておきます。
基本的にビジネスをやっていれば、言葉を知らずともコンテンツマーケ自体には興味は少なからずあると思います。
そんな方々に対して、
この様な疑問を解消する。一つの参考要素となればいいなと。
マーケターを目指す人にとっても、なにかしらの学びとなれば嬉しいです。
この記事の目次
コンテンツマーケティングとはそもそもなんなのか?
wikiによるとコンテンツマーケティングとは
対象となるオーディエンス向けのコンテンツをオンラインで作成、公開、および配布することに焦点を当てたマーケティングの一形態である
wikiコンテンツマーケティング
とあります、更に続けて
コンテンツマーケティングは、価値のある無料コンテンツを作成して共有することにより、見込み客を引き付け、見込み客を顧客に変える。コンテンツマーケティングは、企業が持続可能なブランドロイヤルティを生み出し、消費者に貴重な情報を提供し、将来的に企業から製品を購入する意欲を生み出すのに役立つ。この比較的新しい形式のマーケティングは、直販営業を介さない。代わりに、オーディエンスとの信頼関係を築く。
wikiコンテンツマーケティング
と記載されていますね。
個人的な意見をお伝えすると。
世の中で言われるSNSマーケティング、Twitterマーケティング、Youtubeマーケティング、メディアサイトマーケティングと言われるものは総称して「コンテンツマーケティングの一部」と捉えてもらっていいと考えてます。
(物凄い乱暴な解釈かもしれませんが)
さらに言えば、上記の引用だと「無料コンテンツ」と定義されてますが、いわゆる書籍を出版して、書籍を読んだ方に対してセミナーやDVDの販売をすることもコンテンツマーケティングの一つだと捉えられます。
代表的なものでいうと企業がメディアサイトを作るのもコンテンツマーケティングですし、一個人がYoutubeで動画投稿してチャンネル登録者を集めるのもコンテンツマーケティングと言えるでしょう。
記事でも、動画でも、音声でも、画像でも
「コンテンツ」を作成して、自身・自社・商品を知ってもらい、人に集まってもらう行動。
この一連の流れを全て作ることを総称して、コンテンツマーケティングと呼ぶのが1マーケターとしてはしっくり来ています。
コンテンツマーケティングにおけるマーケターとは?
そして、コンテンツマーケティングにおけるマーケターとは
コンテンツマーケティングに精通し、コンテンツマーケティングを実行・サポートしていく人
と定義して今回の記事は書いていきます。
もちろん、マーケターもマーケティングも簡単に一言で定義できるような言葉でありません。
マーケターと名乗る人も人それぞれで、人によっては自分で全てコンテンツ作成を行う人もいれば、大枠を作った後に指示や編集だけをするような人もいます。逆に大枠だけ考える方もいます。
僕のようにフリーランスでやっている方もいれば、日本で一番のマーケターと呼ばれる森岡毅さんなどは(UFJの経営を立て直したことで有名)会社の内部で戦略を立案し、実行する先導者のイメージもありますね。
いずれにしてもマーケターに求められる要素は「マーケティング能力」です。
リサーチ・戦略立案・コンテンツ作成能力(任せるにしても)は必須のスキルかなと思います。
人を集めることが出来る能力や人の流れを読むためのリサーチ力、もしくは嗅覚が重要視される職種でもありますね。
コンテンツマーケティングにはマーケターが必要なのか?
で、今回の記事の重要な点のひとつなのですが、1事業の事業責任者が新しくコンテンツマーケ(長いので略します)に乗り出す場合はマーケターが必要なのか?に関して論じておきます。
例えば
- 物販の会社をやっていて、自社の製品を売り出している
- より認知度を高めて商品を販売するために、Youtubeを使って行こうと考えてた!
こんな事業責任者(個人事業主or経営者)がいた場合にマーケターの力を借りたほうがいいのか?です。
結論から言えば「間違いなくマーケターの力を借りたほうがいい」と個人的には考えてます。
理由は3つほどありまして、一つ一つ説明していきますね。
※自分でやりだす人も多いですし、実際人によっては自分でやったほうが良いタイプの人もいるのですが、そういう方は除外した前提での内容となります。
コンテンツマーケにはそれなりのリソースが必要
例えばブログメディア記事を執筆するにしても、Youtube動画を上げ続けるにしてもコンテンツを作り続けるのはそれなりに労力が必要です。
記事ならばたくさんの記事を書き続けてアップロードして、ときには写真や画像のリサーチ。情報を常に調べ続けないといけないですし、動画だとしてもそれは同じ。むしろ動画編集をするとなるとものすごく時間がかかります。(テロップ編集とか労力やべーんですよ)
仮に大枠のコンテンツ作成、記事執筆は動画編集を外注化するにしても、最終的にはその内容で問題ないか?のチェックは必要不可欠です。
コンテンツ作成を外注化すればチェックだけでいけるんでしょ?それなら自分でもできるよ!
と、思うかもしれません。
しかし、最初は作り出すコンテンツの質も決して高いものではないことが大半です。
これは「コンテンツ作成は外注化すると質が下がるよ」と言いたいわけではありません。そもそも最初のうちは何が当たるのかわからないところからコンテンツを作成するので、質が低くて当然なわけです。
そこでチェックの難しさも出てきます。
基準値が高い人からすると「自分が納得できるコンテンツじゃないから」といってNGを出すでしょうし、逆にそこまでわからないからとりあえずOK!と言う方も出てきますよね。
それ自体は何も問題はないのですが、基本的にコンテンツマーケはコンテンツを作成し続けることが前提のマーケティングが多いため、チェックも一度ではなく毎回行う必要があるのです。
ある程度外注化をするにしても、コンテンツマーケを行うとしたら多大なリソースを注ぎ込む必要があります。
もし「事業が外注化出来ていて、自分のリソースが余っている」という方ならばそれも問題はないでしょう。
しかし、実際には個人事業主、もしくは1事業の代表が元々の業務があるのにコンテンツマーケにも大きくリソースを割けるのか?というと、大抵の場合は難しいと思います。
コンテンツの質・方向性・リサーチ・コンテンツ作成の継続など。
コンテンツマーケを行うことは文字通り「一つの新しい事業を打ち立てる」ことと同義です。
事業をうまく行かせるためにはある程度のリソースは必要不可欠なのですから、リソースを確保するためにも、マーケターの力を使ったほうがいいでしょう。
※ちなみにマーケターの力を借りるにしても、完全にマーケターに任せるのではなく、事業責任者がマーケティングに関わったほうがいいとは個人的に思います。
マーケターの経験値をもとにショートカットが出来る
2つ目の理由は
純粋に1から勉強するよりもマーケターの知識を使ったほうが無駄な行動は減る可能性が高い。
ということです。
「餅は餅屋」なんて言葉もありますが、1から勉強していくにはコンテンツマーケは考えることが多すぎます。
そもそも、マーケティングは不確定な事が多いもの。
マーケターですら何から手を付けようか?に日々迷うのに、全く見識のない事業者が1からコンテンツマーケに踏み込むのはあまりおすすめはできません。
(ただし、ご自身がやりたい場合は別です。行動力の塊のような方は変にパートナーシップなど組まず、ガンガン自己流でやったほうがいいパターンもあります)
先ほどのリソースの話と被る部分はありますが「時間のショートカット」という意味でも既に知識がある人の力を借りるのは何も悪いことではないと思います。
挫折を防止できる。
最後の3つ目がこれですね。コンテンツマーケにおいて一番の失敗パターンはなにか?というと「挫折」です。
単純に言えば行動が止まってしまって、結果が出る前にやめてしまうことです。
そんなの軟弱なだけだ!結果が出るまでやれば結果は出るじゃないか!
と経営者やビジネスマンが好きな言葉でありますね。
マーケターである自分があえて強い言葉で言わせてもらえば
そんな根性論でなんとか出来る世界じゃねーんだよ。
とお答えしたくなります。(実際にはもっと柔らかく言うけど)
先程記載した通りで、コンテンツマーケに関しては結果が出るまでは大抵の場合時間がかかります。
時間がかかるだけではなく、さらに言えば、結果を出した後もコンテンツをある程度作り続けなければ行けない未来が待っています。
仮にYoutubeでチャンネル登録10万人に到達したとしても、当然動画は作り続けますよね?
さらにいえば、既に事業がある人にとってコンテンツマーケは本業を伸ばす手段であり、それ自体が目的では無いことも多いです。
となれば、結果がなかなか出ない、かつ初めてでよくわからないコンテンツマーケに乗り出して、結果が出るまで数ヶ月も数年間も続けられる人のほうが少数派なのです。
仮に結果が出ないだけではなくて、その間に本業の調子が悪くなれば「今はそれどころじゃない」と考えるのが当り前ですし、正常です。自分1人でやっている場合は、まず真っ先に損切りするとしたらまだ結果の出ていないコンテンツマーケになるでしょう。
しかし、人を巻き込んでいる場合、この挫折を多少防止できます。
自分だけでは「もう結果が出ないからいいや」となるところをマーケター目線で見て「ここから伸びますよ」と言われたら「じゃあ任せるか」とももうひと踏ん張り粘ることも可能です。
この粘り強さは「コンテンツマーケで結果を出せるか?」に大きく関わってきます。
結果的に挫折を防止出来る要素が増えることで、コンテンツマーケの成功率を上げることにも繋がっているのです。
以上3つが、1事業者がコンテンツマーケをする際にはマーケターの力を借りたほうがいい理由。です。
単純に「プロの力を借りたほうがいいじゃん」という理由もありますが、それ以上に「知識がある人を巻き込むことでリソースを削減し、継続力も高められる」ことが大きなメリットだと思います。
ただ!!!
「じゃあ人に任せればいいんでしょ。」ととりあえず任せるのは早計です。
コンテンツマーケティングにおけるマーケターとの関わり方
ここからは、コンテンツマーケティングにおけるマーケターへの関わり方や仕事の任せ方も記載しておきます。
コンテンツマーケティングはマーケターの熱量によって成功確率は大きく変わります。
知識がどうとか、力量がどうというのもありますが、一番は「熱量」です。
「結果が出るまで質の高い改善と継続を繰り返すこと」こそがコンテンツマーケで結果を出す一番の方法だと個人的には考えているからです。そのためにも「マーケターが情熱を持っている状態」を作ることが大切です。
その上で、マーケターへの関わり方や注意点を記載しておきます。
マーケターにプロダクトへの情熱を注ぎ込むこと
事業責任者はマーケターにプロダクト(事業)への情熱を注ぎ込むことが最重要の仕事です。
語弊があるかもしれませんが「マーケターは基本的にはプロダクトへの情熱を持っていない」と考えてください。
もちろん、自分と関わる仕事はそもそもやりたいからやっている仕事だ!と言う方もいますし、情熱を燃やせる仕事だからやっている!というマーケターが多いことも知っています。
決してマーケターの人を貶したいわけではなく、事業者の方に伝えたいこととしては「一番情熱を持っているのは自分である」と自覚し、だからこそ出来る行動を取ってもらいたいのです。
熱量があるからこそ出来る行動とは下記の様な行動です。
- ビジョンを描くこと
- 協力者にビジョンを伝えること
- 方向性ややることを信念に沿って決断すること。
マーケター側からしても
この商品を広めてもらいたい
この商品は良いものだから広めてもらいたい
この商品は良いもので、世の中に広まることでこういう良い世界が待っていて、自分と同じ悩みを抱えた人の助けになれるビジョンが見えるから一緒に広めてもらいたい
この中の「どの様に仕事を依頼されるのか?」で仕事のやる気に直結するのは想像ができると思います。
情熱の力は本当に重要で、自分がやりたい!広めたい!と思ったこととなれば、いろんな手段が思いつきますし、多少面倒なことも前向きに行動できます。
なぜこの商品を広めたいのか?
なぜこの商品を作ったのか?
この商品を広めることで誰の役に立つのか?
どんな世界が生まれるのか?
この情熱を高く保てるのは、マーケターではなく、情報・プロダクトの一次保持者である事業責任者が一番であるはずなのです。
マーケターに情熱を伝えることを怠るとどうなるのか?
というと、よくあるパターンとしては「マーケター側がやらされ仕事と感じて最低限の仕事しかしない状態」になります。
とりあえずコンテンツを作ればいいか
こういう気持ちで作られたコンテンツのクオリティは低くなりますし、人を引きつけるようなコンテンツにはまずなりません。
もちろん、マーケターがプロとして仕事をしているならばそれじゃ駄目ですし、マーケター自身としてもビジョンや方向性が見えないならば何度もヒアリングをしたり、今まで話した内容から推測してビジョンや方向性を提案することも重要です。
事業責任者の混じりけのない一次情熱が伝播していき、その情熱に伴った行動施策や戦略をマーケターが提案・実行する。
実際にマーケティングがうまく行っている事業の担当者を見てみると、この流れが整っていることが多いです。
マーケターの力量に応じた距離感を保つこと
ココまでの内容で
「事業責任者はマーケターに情熱を注ぎ込んだほうがいい」
「コンテンツ作成を外注に任せるとしても編集やチェックは入れたほうがいい」
というのをお伝えしましたが、何から何まで指示して、チェックするのも考えものです。
というのも、マーケティングの戦略は非常に自由度が高いため、自身で動ける裁量権が少ないとマーケターの発想や行動量に大きく制限がかかってしまいます。
例えば、なにか新しい戦略を提案する度にNGを出されたり、コンテンツを作成するたびに細かい修正が入り続ける環境ならば
じゃあ自分でやればいいじゃん。
とマーケター側も思いますからね。
今までに回りのマーケターに聞いてきた良くない事例としては
- 何でも自由にやっていいよ、と言葉では言われるけども経費が発生することは確認とってもNG
- 「いいじゃん!やってみよう!」と言われるけども、その後のサポートはなにもせず放置
などは確認しています。(結局言葉だけ良くても実態が伴ってないとアウトですよね)
特に「前例がないから」という理由で行動を制限された時に、心を閉ざすマーケターは多いと感じました。
その瞬間、マーケターにとってその仕事はやらされ仕事になり、積極性が失われる傾向が強いようです。
※マーケティングはそもそも不確定なことも多く、前例のない行動をすることで新しい突破口を見いださないといけないこともあるため、「「前例がないから」で潰されたら何も出来ないじゃん!」となる気持ちは凄くわかります。
また、完全に任せてるからといって放置するのもあまり良く有りません。
マーケターが事業責任者ではない場合は特にですね。
その事業をなぜ発展させたほうがいいのか?どんな思いでやっているのか?に関しては事業責任者しか語れない話や、イメージが出来ないことも多々あります。
事業責任者が出せる「一次情熱」を注がないと、マーケター側の熱がどんどん萎んでいってしまい、いつの間にか「やらされ仕事になっている」なんてこともよく見るパターンの一つです。
※何度も言いますが、マーケター側がその熱を感じ取り、イメージをふくらませることも大切です。
互いに納得した報酬を設定し、必ず支払うこと
非常に当たり前すぎる内容なのですが、マーケターへの報酬はその仕事が始まる前に話し合い、互いに納得した報酬を設定し、必ず支払うようにしましょう。
外部のマーケターに仕事を依頼する場合は大丈夫だと思いますが、意外と火種が隠れているのが社内のマーケターが育ってきて色んな仕事を依頼している状態です。
それこそ、まだ駆け出しマーケターだったり仕事を始めたばかりの時は
給料をもらいながら成長できるなんて最高の環境だ!!
と考えてモチベーション高く働いてくれるかもしれません。
しかし、マーケターという立ち位置にある以上、成長し、考える戦略が広がったり、1から事業を伸ばす立ち位置になると「事業で売上がどれくらい出ていて、利益はいくらなのか?」なども全てわかるようになっていきます。
こうなってきた時に会社側のお金の動きが不透明なことで、マーケターが不満を感じているパターンも多々見受けられます。
※現に「一回のプロモーションで利益が数億円出ているのにも関わらず『ボーナスを弾むよ!』と言われて出たボーナスが数万円だったのが原因の一つで会社を辞めた」と話しているマーケターもいました。
必ずしも、マーケターへの報酬を増やさなければならない。というわけではなく、互いに納得した報酬を設定しておきましょう。という話です。
特にマーケターは特に売上・利益の数字がはっきりと見えるような立ち位置になることが多いです。
資金をプールしておきたいならばプールする理由や、明確な給料基準を伝えておくなど。
マーケターへの報酬の納得材料を用意してきちんと説明をしておきましょう。
※当たり前ですが報酬部分の疑念を伝えたり、確認することはマーケター側としても重要です。
権限をマーケターに任せつつも、熱量を注ぎ込んでいる事業者はコンテンツマーケはうまくいきやすい
実際、自分の知り合いや関わらせてもらった会社を見ていても、マーケターが熱量を持っている会社は、事業が大きく伸びている傾向があります。
コレに関しては社長がガッツリマーケに参加しているか?とかだけではなく、社員にマーケを任せながらも、夢や熱量を上げることを忘れてない会社も当てはまりますね。
熱量だけでは上手くいきませんが、知識や経験だけでも上手く行かないのがコンテンツマーケです。
そして、事業の売上を大きく伸ばしたり、事業で学んだことが逆に誰かの助けになったり、非常に大きな可能性を秘めているのもコンテンツマーケの魅力です。
なので、今回の記事が「コンテンツマーケに興味がある事業者の方」の参考になれば嬉しい限りです。
PS,今回は事業者向けに内容を記載したため、事業者の方に対しての注意点などの記載が多くなりましたが、マーケター側も気をつけないといけないこと、やったほうが良いことなどは大量に存在します。
ここらへんのマーケター視点で重要な話も、またどこかのタイミングでまとめられたらなと思います。